06月24日2009年 |
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パシフィックウィングス航空がニッチな路線に参入 |
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オーストラリアの新規航空会社パシフィックウィングス(Pacific Wings)は、大手航空会社が競合しているタスマニア路線には就航する意思はなく、新しい路線については今後発表するとしている。
同社の創設者ジェフ・ボウメーカー氏は、「事業内容やマネッジメント・チームなどは現在調整中である」としている。 しかし10月には就航を予定しており、同社はInternational Air Licenceの取得と、 政府の国際航空委員会(IASC : International Air Services Commission )の許可が必要になる。 ボウメーカー氏は就航する具体的な路線については公表を避けたが、2008年にフリーダム・エアーが運航を停止して以来、国際線の航空機が運航していないニュージーランドのPalmerston Northなどの地方都市を狙っているとされている。 倒産したオズジェットも昨年初めにPalmerston
Northへの運航を計画していた。
ボウメーカー氏は、「我々は大手航空会社が競争している路線には興味はなく、南太平洋のニッチなマーケットで現在どの航空会社も運航していない所を目指している。 2路線にそれぞれ週2-3便の運航を考えている。 チケットの販売は7月に予定しており、主要販売チャンネルとなるウェブサイトも同時に立ち上げる」と話した。 同社はニューカレドニアへも運航の申請をしている。 (Source:
Travel Today, 16/06/09 "Pacific Wings to target niche routes") |
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06月24日2009年 |
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支払い不能に陥っている豪州企業7万社が現在も営業中 |
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全国的な債権取立て代行業者は、現在の経済危機の中、オーストラリアでは支払い不能となっている企業7万社が現在も営業を続けていると推定している。
そのような支払い不能企業から消費者が債権を取り戻すことは容易でないが、債権取立て代行業者Prushka
Debt Recovery社のロジャー・メンデルソンCEOは、そのような状況を回避する方法はいくつかあるとしている。 メンデルソンCEOは、「消費者は十分に注意し、商品を購入する前にその会社を調査する必要がある。 長年の付き合いがあり、信頼できる会社から購入するようにする。 ウェブサイトで会社を調べることも簡単でよい方法である。 取引した会社が一旦支払不能になれば、消費者として出来ることはあまりなく、債権の回収は非常に困難なる。 企業は通常多額の金額を扱っており、
基本的な信用調査を受けており、我々のアドバイスとしては取締役の保証を取り付けておくことである」と話した。
会計事務所Worrells Solvency and Forensic Accountants Partnerのモーガン・レーン氏は、最近破綻した
Storm Financial社を含め様々な支払い不能となった企業の会計を見てきた。 そして、「企業の業績が傾いたとき、密告者などのサインが出てくる。 それらの情報の一部は消費者からの観点から見たもので、企業の従業員はどうなっているなかは分かっていない。 在庫商品の日付が古く、ホコリをかぶっていたり、新製品を置いていないのは注意である。 多額の値引きをし、購買を強引に勧めたり、商品の配達日を明確に答えないのも危険である。 消費者は現在商品の在庫を持っている企業から購入するようにし、現金での手付金の支払いは避けたほうが良い」と話した。 (Source:
Courier-Mail, 22/06/09 "70,000 insolvent Aussie firms: report")
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06月24日2009年 |
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カタール航空が12月6日にオーストラリアに就航 |
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カタール航空のAkbar Al Baker 最高経営責任者は、「カタール航空は、12月6日からメルボルンに運航を開始する。 新しい長距離用のB777-200を使用して週3便運航し、2010年にはデイリーにする」と発表した。 (Source:
Travel Today, 18/06/09, "Qatar reveals Melbourne start date") |
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06月17日2009年 |
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ロンドン線とロサンゼルス線にA380を増便 − カンタス航空 |
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カンタス航空は、今年の末までに3機のエアバスA380を受領する予定で、これによってオーストラリア/UK線とオーストラリア/アメリカ線により多くのA380のフライトが運航できるとしている。 また、他社とのコードシェアー契約によりヨーロッパと北アメリカのネットワークを拡大する。 7月末から12月にかけて3機の新しいエアバスA380が納入され、8月6日からロンドン線とロサンゼルス線を増便する。 シドニーからロンドンとロサンゼルスへは毎日運航し、メルボルンからロサンゼルスへは週3便運航する。 そして今年の末までには、オーストラリアとUK,アメリカ間を週34便にする予定である。
同社はまた、現在のアメリカン航空とのコードシェアー契約を7月17日から拡大させることにしている。 これによりカンタス航空が運航しているロサンゼルスとサンフランシスコから北アメリカの新しい8都市が同社のネットワークに加わる。 それに加えて、同社が運航しているフランクフルトとロンドンからスペインのマドリッドまで、イベリア航空とのコードシェアー運航を7月15日から始める。 (Source:
Adelaide Now/AAP, 15/06/09 "Qantas to boost UK and US services")
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06月17日2009年 |
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航空機の納期延期で10億ドルの節約 − カンタス航空 |
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カンタス航空のアラン・ジョイスCEOは、新しい航空機の納期を遅らせることで、来年度は10億ドルの設備投資を節約出来るとしている。
クアラルンプールで行なわれたIATAの会議でジョイスCEOは、「カンタス航空の戦術は、短期的に現金を蓄えてバランスシートを強化し、長期的な成長につなげることである。 カンタス航空は5億ドルの増資をしたあと、30億ドルの現金がある。 そして航空機の納期を遅らせたことで設備投資が10億ドル節約できる」と話した。
カンタス航空は今年の初め、4機のエアバスA380を12ヶ月間、12機のボーイングB737を14ヶ月間納期を延長すると発表しており、
B787も納期の延長についてボーイング社と交渉している。 ジョイスCEOは、「航空機の納期の延期は重要で、航空業界の将来は何が起こるかわからず不透明で、それらに柔軟に対応するために必要である。 カンタス・グループの2つのブランド(カンタス航空、ジェットスター航空)戦略は、業績に違いがあっても、有利である」と語った。 主要長距離路線でフルサービスを提供しているカンタス航空の業績は20-30%落ち込んでいるが、ジェットスター航空は記録的な業績をあげている。 (Source:
Daily Telegragh, 10/06/09 "Aircraft delay saves Qantas $1bn")
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06月17日2009年 |
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Vオーストラリア航空の日本就航を示唆 − バージンブルー航空 |
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バージンブルー航空は、同社の国際線子会社Vオーストラリア航空の将来の運航先として日本を考えていることを認めた。
同社のブレット・ゴッドフリーCEOは、「主要株主のリチャード・ブランソン氏の『18ヶ月以内に日本へ運航するかもしれない』というコメントは道理にかなったものである。 それだけの準備期間があれば可能であろう」話した。 ゴッドフリーCEOのこのコメントは、先週メディアが、「Vオーストラリア航空のシドニー/ロサンゼルス線の需要が落ち込み、同路線を減便するのではないか」との報道の後に行なわれた。
同社のヒーサー・ジェフリー広報担当は、「今月シドニー/ロサンゼルス線のフライト2便を1便に統合したが、これは戦術的なもので、フライトを統合することは、最近の需要環境では他社も同じようなことを行なっている」と話した。 また、Vオーストラリア航空は今週、Virgin
Americaとインターライン契約を結んだ。 (Source: The Australian, 05/06/09
"V veers to Japan")
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06月17日2009年 |
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ジェットスター航空の日本発のフライトがグアムに緊急着陸 |
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コックピット内に火災が発生し、日本発ゴールドコースト行きのジェットスター航空のフライトがグアムに緊急着陸した。 乗客と乗員にはけがはなかった。 A330-200を使用するジェットスター航空JQ
20便は、乗客190名(大人186名、幼児4名)、客室乗務員9名、パイロット4名を乗せて、6月10日夜11時前に関西国際空港を離陸した。 約4時間後、コックピット内の右側の操縦席の窓付近から火災が発生し、乗員が消火した。
そして、同機は6月11日午前2時20分にグアム国際空港に無事に着陸した。 乗客はグアムで一旦ホテルに入り、同日のジェットスター航空の代替機によってブリスベン空港に到着する。 出火の原因は現在調査中である。 (Source:
ABC/AAP, 11/06/09 "Fire forces Jetstar emergency landing")
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06月10日2009年 |
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7月も日本線を大幅に減便 − ジェトスター航空 |
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カンタス航空の子会社で格安航空会社のジェットスター航空は、新型(豚)インフルエンザの影響で旅客数が大幅に落ち込んでいるとして、7月もオーストラリア/日本間のフライトの3分の1を減便する。 当初6月だけの減便が7月まで延びたことは、2月から旅客数が減少し始めたカンタス航空の国際線に打撃を与えることになる。
ジェットスター航空のサイモン・ウェスタウェイ広報担当は、「多数の予約のキャンセルが発生し、現在の日本での予約数が少なくなっており、昨日日本線の減便を延長することを決定した。 ジェットスター航空の日本線における旅客の約85%は日本人である」と話した。
日本では新型(豚)インフルエンザの感染者数が増えている状況で、日本政府は学校に海外への修学旅行の延期や中止を求めており、一般の旅行者も敏感に反応する傾向がある。 しかし、日本からの旅客数が落ち込んでいることは、新型(豚)インフルエンザだけが原因ではない。 日本航空は、日本からシドニー、ブリスベン行きの旅客数は、新型(豚)インフルエンザの発生前から急激に落ち込んでいるとしている。 (Source:
SMH, 04/06/09 "Jetstar keeps reduction in Japan flights")
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06月10日2009年 |
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4月のオーストラリアの貿易収支が赤字に転落 |
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エコノミストたちは、9ヶ月ぶりにオーストラリアの貿易収支が赤字になったことは、経済がまだ回復していないリスクを明白に表しているとしている。 今日公式発表された統計では、輸出が大幅に落ち込んだことで、貿易収支が3月の23億ドルの黒字から、4月は9,100万ドルの赤字になったとしている。 この輸出の落ち込みの原因は、鉄鉱石と石炭の価格の下落によるものである。 4月の鉄鉱石の輸出額は18%減り、石炭も21%、非農産品も15%それぞれ輸出額が減少した。 一方輸入額も、2%減少して217.7億ドルとなり、トラック・機械などの資本財が1%、消費財も1%それぞれ減少している。
今回の貿易赤字の発表は、1-3月期のGDP(国内総生産)が2期連続してマイナスとなり、定義上”景気後退”となることが予想されたが、驚くべきことに1-3月期のGDPが0.4%のプラスになったと発表された後に行なわれた。
第1四半期(1-3月期)は高い輸出需要でマイナス成長を回避できたが、ウェストパック銀行のエコノミストのアンソニー・トンプソン氏は、「第1四半期(1-3月期)と第2四半期(4-6月期)は話が違ってくる。 第2四半期では輸出の成長度が変化する。 第1四半期に見られた強固な輸出量は見込めないだろう。 3月と比べ4月の輸出額が11%減少したことは、過去12年間で最大の落ち込み幅である」と話した。
JPモーガン社のエコノミストのヘレン・ケバンズ氏は、「4月の貿易赤字は、今後もっと悪いニュースが来るサインである。 輸出の需要が低下して、輸出量が少なくなっているだけでなく、オーストラリアの主要輸出商品の価格が下がっている。 これにより、輸出の弱含みは当分続くことになる。 また輸入が2%落ちたことも、また悪いニュースが続く予感がする。 第1四半期に輸入が大幅に減少したことは、企業が投資を控えていることの現われで、これは雇用にも影響してくる」と語った。
連邦準備銀行のグレン・スティーブンス総裁は、「オーストラリアの景気回復は予想通り今年末になる。 インフレ率の低下は、一層の金利引下げにつながるかもしれない」と話した。 (Source:
ABC, 04/06/09 "Trade slump undermines GDP optimism")
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06月10日2009年 |
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1-3月期の豪経済成長率がプラスとなり定義上では景気後退を回避 |
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オーストラリアの1-3月期の経済成長率が予想に反して0.4%伸び、最近の”景気後退”についての論議に終止符が打たれた。 年間の経済成長率も、季節調整済みで0.4%となっている。
1-3月期の経済成長率が微増ではあるが、2期連続でマイナス成長であれば”景気後退”とする定義でいけば、オーストラリアは”景気後退”を回避したことになる。 エコノミストたちは、1-3月期の経済成長をマイナスと予想していたが、一転、驚くべき力強い国際収支としている。 今回の発表では、輸出が一般的に予想していた以上の2.2%の経済成長率を上げた。
しかし、エコノミストたちは、「オーストラリアはまだ危機を脱しておらず、失業率は高いし、連邦準備銀行も昨日、経済の回復には時間がかかるととしている」と警戒した。 (Source:
ABC, 03/06/09 "Australia escapes recession for now: ABS")
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06月03日2009年 |
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1-3月期のオーストラリア企業の設備投資額が9%減少 |
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オーストラリア企業の設備投資額が予想より落ち込み、オーストラリア経済が悪化している。
公式な統計で、オーストラリアの1-3月期の建物や設備などへの投資が前四半期と比べて約9%減少して230億ドルとなった。 エコノミストたちは6%の減少と予想していたが、それより悪化した。 来週発表されるGDP(国内総生産)では2期(四半期)連続でマイナス成長となり、定義上ではオーストラリアは景気後退に入ることになる。 (Source:
ABC, 28/05/09 "Business investment figures worse than expected")
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06月03日2009年 |
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6月の日本線を31便キャンセル − ジェットスター航空 |
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ジェットスター航空は、来月日本向けの約3分の1となるフライトをキャンセルするが、依然日本マーケットは重要としている。 新型(豚)インフルエンザの脅威による日本線のキャンセルは、同路線において大幅な運航削減となった。
同社は現在、日本向けに週21便を運航しているが、一部のフライトの旅客予約数が大幅に減少しており、来月合計31便をキャンセルする。 そして、もし今後予約状況が改善されなければ、キャンセルの延長もありうるとしている。
同社のサイモン・ウェスタウェイ広報担当は、「当初、修学旅行のキャンセルが多かったが、今は一般の旅行者へとキャンセルが広がっている。 新型(豚)インフルエンザの影響で、日本の文部科学省は、学校に対して海外への修学旅行を延期するか、中止することを強く勧めている。 我々としては、一部のフライトにキャンセルが生じても、他のフライトを使ってオーストラリアと日本間のフライトを、すくなくとも1日に1便は運航するように努力している。 ジェットスター航空は日本マーケットに多大な投資をしており、現在広胴機のエアバスA330を使用して、ケアンズ/東京、ゴールドコースト/東京、ゴールドコースト/大阪をそれぞれデイリーで運航している。 今回のキャンセルでは、東京向けより大阪向けの方が影響を受け、ゴールドコースト/東京の直行便に代わり、一部のフライトはゴールドコースト/ケアンズ/東京となり、ゴールドコースト/大阪は減便される。 7月にもキャンセル便が出ることになる可能性は否定はしないが、我々は日本マーケットを長期的に見て、ひきつづき開拓していく」と話した。 (Source:
The Australian, 27/05/09 "Jetstar's Japan flights hit by flu fallout")
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06月03日2009年 |
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オーストラリアの空港に料金の引き下げを要求−カンタス航空社長 |
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カンタス航空のアラン・ジョイスCEOは、オーストラリアの空港運営企業に対し、航空運賃を安く抑えるため、そして旅客を増やすために、海外の空港を見習って料金の引き下げをするように求めた。
ジョイスCEOは、「現在カンタス航空はオーストラリアの空港に年間7億ドルを使用料や料金として払っている。 もし空港が顧客である航空会社を援助しなければ、現在の航空運賃レベルや運航便数が維持できないかも知れない。 一部の空港は航空会社のコスト削減に協力してくれたが、どの空港もそれらの料金などの引き下げに応じず、反対に建物のリース料や駐車場料金を値上げしている。 空港運営企業の利益率は高く、シドニー空港は67%、メルボル空港は71%、ブリスベン空港は65%となっている。 世界の空港の利益率の上位5社に、この3社が入ることになっても驚きには値しない。 もしオークランド空港を含めると、世界の上位5社のうち4社を占め、それらはカンタス航空のネットワークで最も重要な部分である」と話した。 (Source:
Aircargo Asia-Pacific, 28/05/09 "Joyce calls for lower airport fees")
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